2013年8月13日

Windows 7のスタートメニューをカスタマイズする

Windows XP、Vistaまではスタートメニューを右クリックするとWindows Explorerが現在のユーザのローカルスタートメニューのフォルダを開き、ここにサブフォルダやショートカットを好きなように作ってスタートメニューをカスタマイズできたが、Windows 7からはこれができなくなった。何でも「一部のユーザ」に多大な混乱を招いたからと言う理由らしいが、こういう「一部の」馬鹿ユーザのヘマのとばっちりを受けるのは、すべては自己責任と自覚している賢明ユーザだ。

Windows 7ではユーザに直接スタートメニューを編集させない代わりに「ピン」と言う機能を提供し、プログラムファイルのアイコンを右クリックして「このブログラムをスタートメニューに表示したい」と言うことができることになっているが、必ずしもすべてのファイルが「ピン」できるのではなさそうだし、メニューの階層のどこに表示されるようになるのかなど、何が起こるのかがさっぱり予測がつかない。

この「何が起こるのか予測できない」はWindowsに限ったことではなく、近頃のデスクトップのOSの馬鹿げた傾向のように思える。どうもOSの作者たちはユーザが何をしたいのかはユーザ自身よりも自分たちの方がよく知っており、それを先回りして実現することが「使い易さ」だという幻想を抱いているらしい。だから「コンテクスト何とか」という、ユーザにとっては不安定で何が起こるのか予測できないUIができ上がるのだ。

考え違いも甚だしい。PCを仕事で使っているユーザは自分が何をしたいのか100%知っており、100%自分でコントロールしたいのだ。

話を戻して、「ピン」は本当に使いにくい。Vistaまではどんなファイルでもタスクバーにドラッグすれば「クイックローンチャ」が作成でき、しかもそこから起動されるタスクのタブとは別だったから、例えばブラウザを別ウィンドウで立ち上げなんてことがすぐできたが、「7」のタスクバーのピン機能はアプリケーションに限られ、しかもタスクタブと重畳されるのでとても使いにくい。Windows NT → Windows XPまでは世代ごとに使い易くなったのに、Vista以降はどんどん使いにくくなってきている。いったい何を考えているのか?

前置きが長くなった。

Windows 7の「All Programs」は、「C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」 というフォルダそのものである。ここに手作業でフォルダやショートカットを作ったら、ちゃんとスタートメニューの「All Programs」に反映された。パスからして、全ユーザに共通のスタートメニューを扱うようだ。


ついでに、ユーザ固有のクィックメニュー(「start」をクリックすると最初に現れるプログラムリスト)の「ピン留め」されたプログラムは、「C:\Users\xxx\AppData\Roaming\Microsoft\Internet Explorer\Quick Launch\User Pinned\StartMenu」フォルダの中のショートカット。「Roaming」だの「Internet Explorer」だの意味不明のパスエレメントがあるが、気にしない。

当然のことながら、フォルダの中身をいじってメニューをカスタマイズするときはくれぐれも慎重に。私のやらかした失敗は、「Administrative Tools」というフォルダ(中身は実行プログラムファイルへのショートカット) を捨てたら、スタートメニューの右側の「Administrative Tools」の中身も消えてしまったというアセリもの。実はスタートメニュー右側の「Administrative Tools」は実質的には「C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Administrative Tools」フォルダへのショートカットに過ぎないようだ。捨てたフォルダとその中身は幸いゴミ箱の中にまだそっくりそのまま残っていたので、復活して事なきを得た。

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