2013年8月13日

VMWare PlayerでCDからアプリケーションをインストールする

9年間使ってきたDellのデスクトップが操作できなくなった。このデスクトップは、我が家の家計簿や写真の加工、CADでの簡単な設計など私の仕事のかなりの部分をこなしている。数年前からは、仕事部屋に置かれた物理画面・キーボードに向かうことはなくなり、専ら居間のラップトップからターミナルサービスを通して使っている。国外旅行中もVPNで操作するなど、未だに現役のワークホースだった。

正確には、ネットワークが使えなくなった。このデスクトップにはネットーワークカード(NIC)が2台装着してあり、両方共動作しないので、ハードウェアの不具合ではなくWindows XPのネットワークスタックのどこかが吹っ飛んだらしい。HDDを含めて、購入後9年間ほぼ24/7で稼働してきたハードウェアはまったく故障なしに動作している。大したもんだ。

さて、このPCがないと日常生活が困る。特にQuickenを使った金銭の出し入れの記帳ができないのは致命的だから早急に何とかしなければならない。

しかしながら、もうこのPCはハードウェアがいつ壊れてもおかしくないし、Windows XPも来年でサポート終了ということなので、2年ほど前から考えてきたハードウェアとソフトウェアの双方のアップグレードを実行することにした。

旧マシン
  • Pentium 4 (2 threads) 3.0GHz
  • 4GB DDR
  • SATA 1.5Gb/s 180GB
  • Windows XP Pro 32bit
新マシン
  • Core i5 (4 cores) 3.2GHz
  • 8GB DDR3
  • SATA 6Gb/s 1TBx2 (RAID1)
  • Windows 7 Pro 64bit

OSは「仕事に使えるOS」であるWindows 7は当然としても、この際だから64bit版を選んだ。32bitから64bitへ移行するので、今まで使ってきたWindows XP 32bit版で動いてきたアプリケーションの一部が動作しないことが予想され、そして予想通りいくつかのアプリケーションはインストールできなかった。また、ネットワーク経由でいろいろなことをするので、必然的にProバージョンを選んだ(実は4年ほど前に構築した配偶者のPCは深く考えることなしにVista Home Premiumを選び、結果的に大失敗だったという苦い経験がある)。

「予想していた」ということは「対策を立てていた」ということで、VMWare Playerをつかって64bitのWindows 7上で32bitのWindows XPを走らせてみると見事成功!ここに32bitでしか動かないアプリケーションをインストールすれば、少々使いにくさはあるが新マシンで旧来のアプリケーションが使えるようになるはず。

VMWare Playerには、CD/DVDのようなリムーバブルの物理ドライブやISOメディアイメージファイルを仮想ゲストマシンのリムーバブルドライブ(E:やF:のドライブ)としてマップする機能があるので、これを使えばCDなどから仮想ゲストマシンにアプリケーションがインストールできる。

と思ったが、できない。一時ファイルを作れないというエラーが発生してインストーラが終了してしまう。


 この「C:\Documents and Settings\hiro\LocalSettings\Temp」というフォルダは隠しフォルダながら存在しており、手でファイルを作成できる。隠し属性を「見える」に変更しても変わらない。私はWindowsのACLとかにはまったく疎いのでどうしたらよいか分からない。

しばらく悩んだが、 解決方法は意外と単純だった。

インストール用のCDの内容をそっくり(ISOイメージではなくファイルレベルで)ローカルディスクにコピーして、そこでインストーラを走らせると難なくインストールできた。

複数のPCに同じアプリケーションをインストールするためにネットワークドライブにISOイメージをファイルに展開してもよいが、その時はネットワークドライブのファイルシステムがケースインセンシティブ(大文字小文字を区別しない)であることを確認すべき。アプリケーションのインストーラはケースの違うファイル名のファイルをコピーしようとすることはよくある(実ファイルは「abc.xyz」なのに「ABC.XYZ」をコピーしようとする)。ISOファイルシステムは規格上ケースインセンシティブなので問題はないが、これを別ファイルシステムに展開するとケースの判断はそのファイルシステムに依存するから。

また一つ障害をクリア!

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